5五の龍

「5五の龍」 著:つのだじろう

「将棋盤」のプログラムを書き直していたら、ふと読みたくなったので
書庫から出してきました。
その昔、自分が将棋にはまるきっかけになったマンガです。
キング版のコミックスを全巻所持している人は少ないんじゃないでしょうか?

月下の棋士」「ハチワンダイバー」「3月のライオン」などなど…
将棋マンガとしてば少し前、最近だとこんな作品がありますが、
おそらくこの「5五の龍」が将棋マンガの先駆けではないでしょうか。
こういう「専門職マンガ」特に将棋や囲碁といったゲームのマンガは
そのゲームの内容にはあまり触れずストーリーを進めるといった作りが
多かったりします、大ヒットした「ヒカルの碁」なんかは典型的なこのパターンですね
「5五の龍は主人公の成長とライバルとの対決など、少年マンガの王道を押さえつつ
登場人物の指す棋譜を当時の高段棋士監修で作成して掲載するなどかなり本格的な
将棋マンガでした。

なんでも、あの羽生善治永世名人も小学校時代に読んでいて、
奨励会でこのマンガの主人公、駒形竜の得意戦法でタイトルにもなっている「5五龍中飛車」を指したことがあるとか。