桂正和先生のサイン色紙


ウチには漫画家の桂正和先生のサイン色紙がある。
数十年前の話だ。当時、桂先生は週刊少年ジャンプに「ウイングマン」というマンガを連載中だった、「夢戦士 ウイングマン」というタイトルでアニメにもなった、ちなみにこの色紙にもある、主人公の広野健太の声を演じたのは「ドラゴンボール」のベジータ役の堀川りょうさんだった、(たしかウイングマンがデビュー作だったかな?)。
当時「ウイングマン」の大ファンだった自分は桂先生宛に何度もファンレターを送った。後にも先にも誰かにファンレターというものを送ったのは桂先生だけだ。で、ある日突然少年ジャンプからこの色紙が送られてきた。
「ファンレター送ったから?サイン色紙送ってくれたの?」と思ったが、しかし当時人気漫画だったウイングマンへのファンレターなんて十通、何百通を送られてくるだろうし、「なんでだろう?」と思った。
自分はファンレターに必ずイラストを添えていた。ウイングマンには「シードマン」と言われる敵が登場する、そのシードマンのデザインを考えて送っていた(自分がしていたのだから、多分同じことをしていた人は数多くいたと思われる)。ある週のジャンプに「バルドン」というシードマンが登場した。そのバルドンが自分が送ったデザインにそっくりだった。「シードマンのデザインを採用してもらったから色紙を送ってくれたんだ!!」と、当時は勝手に思って喜んだ。(多分、新キャラがでる度に同じように思ったな少年少女はたくさんいたであろうと、いまでは容易に想像できる...)。まぁ実際のところどうだか判らないが、ウチに桂正和先生のサイン色紙があるのは事実である。
ちなみに、そのバルドンのデザインがどんだけ似てたんだといわれても、送ったイラストは一点ものだったし、当時はコピーなんてものもなかったので証明のしようがない。ただ、いままで、そしてこれからの人生、「桂先生にデザインを採用してもらえてた」という痛い妄想を糧に頑張っていこうと思う。